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2023.10.17
“疑似体験”で高齢者になってみよう
みなさん、こんにちは。
HATCHいわぬまの武田です。
10月に入り、すっかり秋らしくなりました。武田も先日、初芋煮を味わい「食欲の秋」まっしぐらです。
さて今回は
先日実施した「高齢者疑似体験~高齢者になってみよう~」の様子をお伝えしたいと思います。
地域包括支援センターさんと社会福祉協議会さんのご協力で、高齢者の「疑似体験」ができる企画を実施。
こちらが「疑似体験キット」
疑似体験キットを装着すると、こんな感じです。
腰、肘、膝の関節を固定しているので、しゃがむ、背伸びする、手で顔をさわる、などの動作が大変むずかしくなります。
視野狭窄ゴーグルは視野が狭くなるのと、黄色がかった視界になるので、色の判別なども難しくなります。
イヤーマフをつけると、水中にいるようなこもった感じの音になり、周りで話している声がよく聞こえません。
キットを装着した状態で、歩く、段差を越える、階段の上り下り、上着の着脱、折り紙を折る、ピアノを演奏するなど、普段している行動をしてみました。
二人一組になり、もう一人は介助(サポート)役になります。一通り作業をしたら、役割チェンジです。
膝が曲がらないので、段差を左右交互に一段ずつ降りようとすると、うまく着地できずにバランスを崩しそうになります。
なので、同じ段に左、右、そして次の段にも左、右、という感じで少しずつ降りていくことが必要でした。
軍手をした状態で、鶴を折ろうとしています。さて、出来栄えは・・・。
しっかり鶴の形です!ゴーグルでよく見えない上に、軍手で細かい作業が難しいのに。でも、時間と集中力はかなり使います。
一連の作業を体験するのに、一人当たり30分くらいはかかりました。
身に着けていた物を外した時には
「めっちゃ軽い!ピアノ弾きやすい」と普段の自由さとのギャップが、ある参加者には印象的だったようです。
体験を終えての、参加者のアンケートから。
「視覚が見えづらくて集中力を保つのが大変だった」
「耳が聞こえづらく自分の声も小さく聞こえて、高齢者の方が大きい声で話している理由が分かりました」
「介護する方も、される方も大変でした」
「普段はわからない高齢者の感覚を知れたので、これからこう対応したらいいんだろうなと考えることができてよかったです」
スタッフも体験させていただきましたが、今まで「苦もなく」当たり前にできていたことが、ほんの少しできない部分が出てくるだけで、例えば外出するにも、何かに集中して取り組むにも「おっくうになる」気持ちが体験的にわかる機会となりました。
ご協力いただいた、地域包括支援センターと社会福祉協議会の皆さま、ありがとうございました。
本日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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