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2023.03.02
講演会のご報告
みなさん、こんにちは。
HATCHいわぬまの佐藤です。
2月が終わり、3月突入です。
暖かい日が増え、暖房を付けなくても良い時間帯が増えてきました🌸
佐藤は大の寒さ嫌いのため、暖かい日が増えると何もなくてもワクワクします。
しかし花粉症の平泉さんにとっては辛い春のようです笑🤧
さて本日は2月に開催した講演会についてご報告したいと思います。
先日岩沼市民会館で、社会学者で内閣府子どもの貧困対策に関する有識者会議で座長を務められております、放送大学名誉教授・千葉大学名誉教授の宮本みち子先生をお呼びして「すべての若者やこどもの『生きる』を応援できる社会へ」をテーマに講演をしていただきました。
当日は、岩沼市の方から、市外の方、下は中学生の参加もあり、約80名の方にご参加いただきました。
はじめに、佐藤淳一岩沼市長に開会の挨拶をしていただきました。
市長からは、岩沼市は宮城県内でも不登校率が高いなどの現状と、それに対する岩沼市の取り組みについてお話いただきました。
市長のお話から、改めて岩沼市は福祉に力を入れている市であることを感じました。
続きまして、宮本みち子先生の講演です。
テーマが「すべての若者やこどもの『生きる』を応援できる社会へ」ということで、
子どもの貧困問題、ヤングケアラー、そして不登校・ひきこもりについてなど、様々なデータや知見を示しながらお話頂きました。
子どもの貧困問題に関して、
女性が経済的に自立できる環境が揃っていないことから、離婚後に母子家庭が困窮してしまうこと、日本の社会保障制度は,年金・医療・失業保障中心であり、家族全体の支援は弱体していることなど、お話いただきました。
ヤングケアラーは、
イギリスでの対策をご紹介いただきました。イギリスでは1990年代からヤングケアラーの取り組みをされているそうです。日本でこの言葉を知られるようになったのはここ2~3年で、対策としてはまだまだこれからです。
そして不登校やひきこもりに関しては、
年々増え続けていること、深刻化してから相談につながること、本人や家族だけの問題ではなく社会的背景が大きく関わっていることなどを教えて頂きました。
その後10分程度ですが、HATCHいわぬまの活動紹介もさせて頂きました。
宮本先生のお話の中に、
「子ども・若者の問題は社会全体の問題である」、「日本では『それらの問題は家族や本人の問題だろう』という、自己責任論になってしまうことが多いが、そうではない」とのご発言がありました。
そして参加者の皆さまからのアンケートでも「子どもの貧困、ヤングケアラー、不登校・ひきこもりなどは、社会のゆがみで最終的なしわ寄せとして表れたものだと感じた」という声や「困窮に陥ることは誰にでも自分にもあり得ることであり、みんなが自分事として、いかにアンテナを張ることができるか、その機運をどう拡げるかが地域社会の課題だと感じた」という声がありました。
今回の講演会で、自己責任論ではなく社会的な眼差しで子どもや若者の問題を見てくれる方が少しでも増えてくれたら嬉しく思います。
そして講演会後に、
HATCHへの問い合わせが何件か頂いております。
紹介のお時間をいただき、広く私たちの取り組みをお話できたことは貴重な機会となりました😊😊
引き続き、頑張っていきます✊✊
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
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